仮想通貨を増やす新手法、続々と生まれる

ブロックチェーン技術を使って堅固なセキュリティを維持し、デジタル通貨として革命を起こしつつある仮想通貨。ビットコインやイーサリアムなどをマイニングする、購入して運用する方法が主流でしたが、最近では様々な運用方法、取引方法が生まれています。本記事では最新の潮流を紹介します。

Play to Earnという稼ぎ方

Play to Earnというのは、一般的にブロックチェーンゲームのマーケットで使われる言葉で、簡単に言えば「ゲームをプレイすることで仮想通貨をもらえる、増やせる」仕組みのことです。元々は、2017年にカナダのAxiom Zen社が開発した、猫のキャラクターの収集・育成・繁殖ゲームが始まりと言われ、最近では走る距離に応じて仮想通貨がもらえ、デジタル上のランニングシューズの売買によっても仮想通貨を増やせるSTEPN(ステップン)というゲームなども話題になりました。こういったカテゴリのゲームはPlay to Earnの派生系として「Move to Earn」と呼ばれたりもします。また、オンラインカジノの業界でも、入金不要ボーナス 出金上限なしの仮想通貨カジノなどで、法定通貨ではなく仮想通貨でカジノゲームをプレイすることにより、仮想通貨を増やすことができます。

さらに新しく登場した「Listen to Earn」とは?

2023年1月31日、モバイル・ペイメント企業のZEBEDEEは、ゲーム以外の分野にも進出するために、ポッドキャスト・プラットフォームのFountainと提携し、リスナーとポッドキャスターがアプリを使ってビットコインを稼ぐことができるようにすることを発表しました。Listen to Earnでは、ポッドキャスターとその視聴者の間に直接的なリンクを作ることで、リスナーが毎日1時間ポッドキャストを聴くことで報酬を得ることができたり、ポッドキャスターと直接ビットコインのやりとりをできたりするようになります。Listen to Earnのこのモデルは、高額な広告キャンペーンの代わりに、実際に聞きたいと思うリスナーにだけお金を使うことを効率化します。Fountainの創業者兼CEOであるOscar Merryは、プレスリリースで「このようなValue for Valueの交換は、コンテンツ制作の未来です」と述べています。実際、有名人ではない一般人やブロガーといった人の中にも何かしらの分野の専門家がいるはずで、そういった方々がきちんと収入を得られる形でいいコンテンツを発信していけたら、新しい未来が訪れそうです。

仮想通貨の使い道も多様化

実際、様々な方法で増やした仮想通貨の使い持ちも多様化しています。一昔前はICO(仮想通貨による企業や個人の資金調達)が盛り上がったりしましたが、最近ではEコマースやリアル店舗での買い物にも使えるようになり、NFTアートの購入も盛んになりました。上記で紹介したオンラインカジノゲームでの使用も最近広がりつつある手法ですし、個人間のやりとりが活性化、一般化すればさらに利便性が広がりそうです。仮想通貨とその新しい活用法のこれからの進化がとても楽しみですね。

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