スマートフォンは販売開始以来、急激に普及し、私たちの生活を便利な物にさせ続けてくれています。最近では特に若年層が自覚症状のない内に「スマホ依存」になっていることもあり、デジタルデトックスと呼ばれるスマートフォンから距離を置く期間を一定期間設けることを推奨する場合もあります。それほどにスマートフォンは今や生活の一部となっています。そんなスマートフォンはどういった仕組みで動いているのか、どういった歴史があるのか見ていきましょう。
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スマートフォンの定義
スマホとも呼ばれるスマートフォンとは、ウェブサイトの閲覧やアプリの使用などができる、パソコンに近い性質を持った多機能携帯電話のことを指します。電話や連絡手段としてのみの使用がほとんどであった従来の携帯電話と違い、搭載されたOS(オペレーティングシステム)によって、個人がそれぞれのスマートフォンをカスタマイズすることができることが特徴です。
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仕組み・部品
スマートフォンは元々パソコンをベースにして開発された製品なので、CPU、スマートフォンの心臓部分であるマザーボード(基板)、動かすための電力を蓄えるバッテリー、記憶として機能するメモリやストレージ、操作する際のメインの部分となるタッチパネルといった部品はパソコンと同様です。またそれに加えて、ロードスイッチICやOVPスイッチICといった種類の付加機能を備えたスイッチ機能の役割をする電源スイッチICやフラッシュメモリやカメラセンサーなどさまざまな半導体から成り立っており、その全てを円滑に操作するために組み込まれているシステムがOS(オペレーティングシステム)なのです。
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歴史
スマートフォンの元祖となったのは1994年にIBMが発売した「IBM Simon Personal Communicator」であると言われています。しかし、これはスマートフォンとは呼ばれておらず、その2年後に通話機能、オフィスアプリケーション、ウェブサイトの閲覧が可能になったNokia社が開発した「Nokia9000Communicator」が一番初めのスマートフォンであると言われています。その2年後、BlackBerry社の「BlackBerry」という現在のスマートフォンの見た目に近い折り畳みでない形で、ボタン部分とディスプレイが一帯となった機種が主に欧米で普及されるようになり、海外ドラマや映画の影響で日本でも憧れの存在となりました。その後、2007年にアップル社が「iPhone」の発売を開始し、世界的にスマートフォンの認知度や人気が爆発的に上がり、GoogleのAndroidがその一年後に誕生し、現在に至るまで数々の機種が生まれています。
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まとめ
いかがだったでしょうか。意外だったかもしれませんが、実はスマートフォンの元祖は今でこそ主流となっているiPhoneではないのです。また、スマートフォンには長年の開発を経て今の姿になったことを知り、どんな仕組みで動いているのかを知ることで更に現代のテクノロジーの進化を感謝する良い機会になるかもしれません。