第158回芥川賞と直木賞の受賞者が発表されましたね。
芥川賞はデビューしたばかりの63歳主婦である若竹千佐子さんが受賞しました。
受賞作品は「おらおらでひとりいぐも」。
会見で受賞の喜びを語る若竹千佐子さんが声を震わせ目を潤ませている場面にジーンときた人も多いかもしれません。
当記事では新人作家である若竹千佐子さんの出身地から学歴、家族構成などプロフィールをまとめてみたいと思います。
若竹千佐子プロフィール
まずは、若竹千佐子さんの基本情報からチェックしていきましょう!
- 生年月日:1954年
- 出身地:岩手県遠野市
- 血液型:
出身は岩手県遠野市!
竹千佐子さんの出身地は岩手県遠野市。
遠野市の推計人口(2017年10月)は、27,161人、面積は825.97㎢。
柳田國男の遠野物語の元となった街としても有名だそうです。
現在のお住まいは、千葉県木更津市。
30歳のときに上京したとのことです。
高校はどこ?
若竹千佐子さんの出身高校については明らかにされていません。
30歳まで岩手県にいたとすれば、岩手県内の高校に通っていたと想像できます。
遠野市には遠野高校、遠野緑峰高校がありますが、現在と当時とはまた違うかもしれませんね。
分かり次第追記にてお知らせします。
ちなみに大学は岩手大学教育学部を卒業されています。
家族構成は?
若竹千佐子さんは岩手県で臨時採用教員を務めた後、27歳でお見合い結婚をしています。
子どもは男の子と女の子ひとりずつに恵まれました。
旦那さんは若竹千佐子さんが55歳のときに亡くなられたそうです。
深い悲しみに沈んでいた若竹千佐子さんに息子さんが小説講座に通ってみては?と勧めてくれました。
もともと小説家になりたいという夢を持っていた若竹千佐子さん。
愛読する町田康さんの文体を意識して挑んだそうです。
「おらおらでひとりいぐも」誕生
そうして8年後に誕生したのが受賞作「おらおらでひとりいぐも」。
こちらは玄冬小説(青春小説の対極)といって、歳を取るのも悪くないと思えるような小説に分類されているようです。
高齢者が増え続ける現代のニーズに合った作品なのかもしれません。
主人公は74歳でひとり暮らしの桃子さん。
東京オリンピックの年に上京した桃子さんは、住み込みのアルバイトをし結婚と出産、子供の成長と夫の死を経験する。
震えるような悲しみの果てに桃子さんがたどりついたものとは―
この「桃子さん」は、自分の将来の姿にも感じるし母親や祖母かもしれないと思わせられます。
決して他人事ではない人生…子育てを終え、パートナーと死別したあとの生活を考えさせられます。
若竹千佐子さんは受賞後、
「これからも私は老いていくのでそれを同時進行で書いていこうと思います」
と語りました。
避けては通れない「老い」、直面したくないという心理も働いて目を背けがちですが、こういった小説によって、老いも悪くないと思えるようになりたいですね。
最後に…
芥川賞を受賞した若竹千佐子さん「おらおらでひとりいぐも」。
これがデビュー作ということなので、今後の作品も楽しみにしてしまいますね。