コウノドリの第1話を視聴し終わった人の心の中に、ある疑問が残ったと思います。
「三浦芽美ってだれ?」と思った人は、きっと多いですよね。
鴻鳥サクラへ感謝の手紙を送った人物ですが、それを読むサクラの表情は華やいだものではないのが気になります。
そこで、コウノドリ原作から「三浦芽美」についてネタバレで紹介したいと思います。
三浦芽美って?
2017年10月スタートのドラマ「コウノドリ」第1話で、サクラが持っていた手紙の送り主が三浦芽美さんでしたね。
手紙の内容は以下の通りです。
鴻鳥先生へ
この度は本当にありがとうございました。
私は、喘息だったので妊娠中は毎日不安でした。
でも、先生や助産師さんに話を聞いてもらい
だいぶ不安もなくなりました。
鴻鳥先生には迷惑ばかりかけたけど
この子を絶対に幸せにします。
そうしたら、チャラかなって思ってます。
名前は「優介」といいます。
先生みたいに優しい子になってほしいです。
私は今、最高に幸せです。
鴻鳥先生、本当にありがとうございました。
三浦芽美
この幸せと感謝にあふれた内容とは裏腹に、手紙を読むサクラの表情はさえない気がします。
いったい何があったのでしょうか。
原作では…【ネタバレあり】
原作には三浦芽美という名前は出てこないものの、手紙が登場しています。
原作の「マタニティーブルー」というタイトルの中で、下屋がある患者さんのことで少し悩んでいました。
それは、お腹の赤ちゃんや体調に問題はないのに何度も来てはパートナーの愚痴を言いに来る患者さん。
その患者さんは、未入籍なので彼が浮気をしているんじゃないかなど不安を抱えていました。
しかし、下屋は何度も病院にやってきて愚痴だけを聞くことに嫌気がさしていました。
そんな下屋にサクラが1通の手紙をみせます。
それがドラマで三浦芽美という女性からもらったものと同じなのです。
幸せいっぱいの文面でしたが、サクラは下屋に
「そのお母さん 赤ちゃん 殺しちゃったんだよ」
「手紙をくれた半年後にね」
と驚くべき事実を告げたのでした。
手紙の送り主も下屋の患者さんのように時間外受診に何度もやってきては不安を口にしました。
そのうち、サクラは面倒くさくなって彼女の話を適当に聞き流すようになってしまいました。
もらった手紙を読むたびに、違う結果にできなったのかと今でも悔しくなるというサクラ。
その言葉に下屋は、心を入れ替えて患者さんと接するようになったのでした。
マタニティーブルー、産後うつ
三浦芽美という女性は、マタニティーブルーから産後うつになってしまったのかもしれません。
女性は出産を終えると体力が回復しないまま育児に突入します。
また産後は急激に減少するホルモンの影響で悲しい気持ちになりやすかったり、落ち込みやすくなります。
マタニティーブルーはそういう状態を指すのですが、2週間以内に治まらない場合は産後うつという診断になります。
ただ、産後3ヶ月後に発症するという場合なんかもあるので一概に言えません。
産後うつは、
- パートナーや家族の協力が得られず、ひとりで育児をしなければいけない人
- 完ぺきにこなしたい人
- 責任感が強い人
など頑張り屋さんの女性に多いと言われています。
産後うつになるのは珍しいことでも何でもありません。
誰しもに起こりうることですので、一人で抱え込まないでパートナーや両親など信頼できる人に相談することです。
出産はゴールではなく、スタートということを解っていない人は多いと思います。
だからこそ、影響力のあるドラマ「コウノドリ」でそれを取り上げてもらえるのは嬉しいですね。
※ドラマ「コウノドリ」に関する記事
最後に…
妊娠、出産は当たり前にできることではなく、そのすべてが奇跡だということをもっと知ってほしいと思います。
また、出産後のしんどいことはあまり知られていませんが、そういったことこそ若い世代や無知な人に知ってもらいたいですね。
産後うつでわが子をかわいいと思えなくなる前に、周りに頼って不安を解消しましょう。